9月1日(土),2日(日)に北星学園大学(札幌)で行われた第26回大会で,広報委員会企画のワークショップ「健康教育における戦略的コミュニケーションの方法」が行われました。講師の平井啓先生(大阪大学)をファシリテーターの中村菜々子先生(兵庫教育大学:広報委員)がサポートする形での2時間でした。
前半部分でマーケティングやブランディングなど,
「戦略的コミュニケーション」の基盤となる理論に関する講義が行われ, 参加者からの意見をまとめる中村先生 |
平井先生は終始積極的に参加者に意見を求められ,そうこうするうちに参加者が自発的に挙手して意見を述べるなど,会場のすべての人が“参加”したワークショップでした。
健康心理学会の広報活動に関する演習 |
広報委員会企画とあって「様々な対象者に対して,どのような情報を,どのような手段で伝えるか」といったテーマでしたが,これについて,これまでは主に情報発信側の視点(誰に何を伝えるか)で考えていましたが,情報受信側の視点(ターゲットとなる対象者は,何を知りたいと思っているか,どのような媒体を使用しているか等)を十分に意識することの重要性を感じました。
また,戦略的コミュニケーションとしての“WHO(対象は誰か)”“WHAT(どう思って欲しいか,どうなって欲しいか)”“HOW(どのような手段を用いるか)”といった考え方は,“広報活動”という領域に限らず,さまざまな健康教育や介入研究にも通じるものであり,改めて自分自身の研究の整理や見直しにも役立つ内容でした。
大変有意義な時間を提供して下さった平井先生と中村先生に心から感謝したいと思います。
最後のスライド |